第89話

ブオオオオン!


ブォン!


ブォーン!


私達3人の周りをバイクがグルグル回る。


ガクが私の左横、ケンが右横に立つ。


私を守るために…完全に足手まといだ。


すると私達の方に一台のバイクが突っ込んできた。


ダメ!ぶつかる!!!


私はギュッと目をつむった。


ガシャンッ!と大きな音。


突進してきていたバイクは横に倒れている。


ガクはヘルメットを被った男の首を掴み、投げ飛ばした。


男は特攻服を着ている。


暴走族⁉︎


「オラァーッッ!!


テメェら!全員まとめてかかって来いっ!!!」


ガクは叫んだ。


次々に向かってくるバイクの前に立ち、ガクもケンも逃げない。


まるで2人にはバイクがスローに見えてるかの様に、運転手を引きずり下ろして蹴り飛ばす。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る