第88話

駐車場からバス停を照らすように何個ものライト。


眩しい…私は目を細めて駐車場を見た。


ブゥオン!


ブオオオオン!


ブゥオン!


何⁉︎


バイク⁉︎


ガクは私の腕を強く掴む。


「ガク!ガク!怖いっ!怖いよ!」


身体が震える。


バイクが何台いるのかわからない。


「俺から離れるなよ」


ガクは私を近くにあったバイクに乗せる。


ケンもいつの間にかバイクに乗っていた。


ガクのバイクは走りだす。


どうしよう!怖い!


只々ガクに抱きつく事しかできない。


バイクがどこに向かっているのかわからないけど、グネグネと体が揺れる。


そうしてすぐに止まった。


ガク、ケン、私はサッカー場の中心にいた。


「ノン、バイクから降りるな!」


すぐに私達はバイクに囲まれる。


ガクとケンはバイクから降りた。

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