第72話

そして私達はそれぞれの学校に向かった。


「じゃ、ガク君のこと調べるね!」


鈴は教室に入っていく。


「ノン!昨日どうしたの?」


私が教室に入ると愛と郁代が私に気付く。


「菜々緒も休んだんだけど一緒だった?」


愛が言う。


菜々緒…休んだんだ。


菜々緒にされた事を言うのは簡単だ。


そうすれば菜々緒は皆に距離を置かれるだろう。


でも、そんな事は望んでいなかった。


「菜々緒とは別だよ!


私は他校生に呼び出されちゃって…この有り様」


そう言って両膝を見せた。


「うわっ、痛そう!他校生って?」


郁代は私の前の席に座る。


「知らない人。


…でも、もう大丈夫だと思うから心配しないで?」


その後、2人にはちゃんとガクの事を話したら凄く祝福してくれた。


あとは菜々緒か…。


菜々緒は今日も学校を休んだ。

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