第61話

「大丈夫、大丈夫だよ。


それよりどうして此処が?」


するとガクは公園の入口を指差す。


鈴と…上原⁉︎


「ノン!ノン!大丈夫?


こんな傷だらけになって…」


鈴は駆け寄ってくる。


「鈴ちゃんが上原に連絡くれて。


上原がすぐに俺に知らせてくれたから」


「ノンちゃん、酷くやられたな」


上原は落ちていた私のバッグを拾ってくれた。


「こんなの平気だよ?


だから皆、心配しないでね」


ガクが立ち上がらせてくれる。


あちこち痛い。


「この状態で学校には行けないね」


鈴がそう言った。


確かにブレザーは破かれてるし、私凄くボロボロになってる。


「今日はサボるよ、家に帰る。


もう親も仕事行ってるから」


「俺もサボる。ノンのそばに居るよ」

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