第48話

「良いですよ!でも…泣かせないで下さいね!


お願いします、大事な親友なんです!」


鈴の優しい言葉に泣きそうになる。


「最大限、努力する。


ノン、行こう」


鈴が居なかったら意地を張って行かなかったかもしれない。


でも、鈴がここまで言ってくれたから。


ガクは私の手を掴んで歩き出す。


「えっ?あれ、誰?」


「何組のヤツ?」


「ガクの何?新しい女?」


そんな声が聞こえてくる。


「ノン⁉︎」


その声の主を見た。


菜々緒だ…ガクとの事は何も話していなかったから気まずい。


「菜々緒、ちゃんと話すから。


ごめんね!」


そうとだけ言ってガクのバイクの後ろに乗った。


「皆、じゃあな!」


バイクは走り出す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る