第47話

ガクはバイクで来ていた。


「鈴、やっぱり今更だよ。


2週間も経って今更…」


弱い私が顔を出す。


「ダメ!逃げちゃダメ!」


そう言うと鈴は大きな声で叫んだ。


「ガク君!!!ノンはここに居ます!


ノンに会いに来たんでしょ?」


すると皆んなが私達を一斉に見た。


ヤバイ…こっち来る!


私は俯いた。


「鈴ちゃん?」


私達の前に立っている。


鈴の話をしたのも2週間も前なのに覚えていたんだ…。


ちゃんと私の話を聞いてくれていたと感じた。


「はい!鈴です!」


「コイツ、連れて行っても良い?」


私の頭に手を乗せる。

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