第46話

「私に会いに来たとは限らないよ」


素っ気なくそう言って靴を履く。


ガクが来てる⁉︎って動揺してるのにもう傷付きたくなくて予防線を張った。


「…ノン、行こう!


ちゃんと本人に確かめよう!」


鈴は私の手を掴まみ強く引っ張る。


私達の高校は畑に囲まれていて、5分程の所に防風林がってそこからが住宅街。


防風林を超えた所に人集りがあった。


鈴の手を強く握る。


「ガクだ…」


15人位集まる中から身長の高いガクを見つけるのは簡単だった。


顔に怪我をしてるのがわかる。


喧嘩なのかな…住む世界が違う。

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