第45話

月曜日、3人と鈴の5人で登校した。


明るく振る舞っていたつもりでも、鈴にはすぐに何かあったとバレた。


「最低だね、ガク君」


廊下で鈴に全て話した。


すると私の何倍も怒ってくれる。


持つべきものは親友だ。


「次行こう!次!私に任せて」


鈴はそう言う。


ガクは着信拒否された事に気付いただろうか。


会いに来るかな…そうソワソワする自分に腹が立つ。


でもガクは会いには来なかった。


ガクが居ない生活が戻ってくる。


病院から退院した親から許可が出て、私と鈴はファーストフード店でバイトを始めたし。


もう平気って思っていた。


ガクと連絡を取らなくなってから2週間が経った頃、放課後の下駄箱前が騒がしい。


「ガクだって!ガク、来てるらしい!」


名前もクラスも知らない男子達がそう言って外に出て行く。


「ノン!ガク君だって」


鈴が振り返る。

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