第39話
"敵も多いから"とガクはさらりと言ったけど、平和ボケしている私には全然どういう事なのかわからなかった。
私達は自宅の最寄りの駅で電車を降りる。
「ガク、ここまでで良いよ!
疲れたでしょ?帰って休んで?」
私は改札を出て言った。
私、ガクがどこに住んでいるかも知らない。
「高1の若さ舐めんなよ、大丈夫だ」
そう言って笑って家まで送ってくれた。
「昨日から本当にありがとう!
めちゃくちゃ助かったよ。
ガクが居てくれて本当に良かった」
家の前でガクを見上げる。
「どういたしまして。
また連絡する」
次はいつ会える?って聞けない。
「じゃ、行くよ」
頭を優しく撫でて帰って行った。
きっと、またすぐ会えるよね。
この時もっとガクの背中を目に焼き付けておけばよかった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます