第38話

ガクは無言で窓の外を見ている。


「あっ!あのね!


私の親友、鈴っていうんだけどガクに会いたいんだって。


良かったらガクのお友達も一緒に。


どう?嫌かな?」


話を変えて明るく聞いてみた。


「ノンは?俺を紹介しいたい?」


良かった、普通に話してくれた。


「初めて付き合うのがガクだし、親友には紹介できたらなって思う。


でも無理はしないで?」


「いや、良いよ。会っても。


俺のダチってどんなヤツが良いの?」


良いよって言ってくれて心底安心した。


「ありがとう!


ガクの大切なお友達なら誰でも大丈夫だよ」


「了解。考えておくよ」


誰でも良いって言ったけど、純さんの事を思い出した。


純さんが来たら鈴もビックリしそう。


「ガクはお友達多そうだね」


「それはノンもだろ?


俺はダチも多いけど敵も多いから。


会わせるヤツは慎重に選ぶよ」

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