第35話
「ガクはチャラくないよ!」
腕を掴む。
「2人とも怪我してるんだ。
今回はやめようぜ。
しっかり一人娘して来いよ」
ガクはいっぱい色んな事を考えている。
でもガクが言った"ちゃんとしてから"が引っかかる。
それっていつなの?
何をちゃんとするの?
私はガクの何も知らなかったんだと気付かされる時が来る事をまだ知らない。
「何時間でも待ってるから側にいてやれよ」
そう言ってくれたから、2人の検査が終わるまで2時間くらい病室にいた。
2時間、ガクは急かす事なく待っていてくれた。
「ありがとうね」
私達は手を繋ぎながら電車で帰る。
お父さん達は明後日、救急車で自宅の近くの病院に転院する事になった。
「検査で異常無くて良かったな。
明後日まで1人で大丈夫?
一緒にいようか?」
優しいな。
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