第11話

ノン< この人、ガク君だって!


すず< マジ⁉︎めっちゃイケメンじゃん!!!


そう、ガク君はめちゃくちゃイケメンだった。


イケメン過ぎて引いている。


カラコンを入れているのか目は綺麗な茶色。


髪は全体的に茶色くて明るいメッシュが入っている毛先を遊ばせたパーマだ。


耳にはシルバーのリングのピアス。


片手には私達の卒業文集を持って指差して大きな口を開けて笑っている。


大きな口を開けても崩れない顔。


同じ高1とは思えないくらい大人っぽい。


ノン< どうしよう、カッコイイ


すず< すごいモテそうじゃない?早く付き合っちゃいなよ!他に取られる前に!


ノン< 早くって感じじゃないんだよね。ゆっくりゆっくりって感じかな。でも信じてみる。


ガク君が過去を隠すのには何か理由があるのかもしれない。


それをガク君が話してくれるまで待っていよう。


鈴と遅くまで話していてガク君への写真のリアクションを忘れたまま私は眠ってしまった。


朝起きてガク君の写真を見てニヤける自分に気付く。


恥ずかしい。

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