第7話
アミナの両親も村人たちも、ひどくユアルーナを責めた。
それ以来ずっと、みんなの態度は変わらない。
アミナはこの村の村長の娘だ。
優しくてかわいらしくて、村のみんなはアミナのことが大好きだった。
ふいに外から、楽しげな話声が聞こえた。
ヤナの家の前の道を、野菜を抱えた婦人たちが数人通り過ぎる。
ユアルーナは笑顔で会釈した。
だが婦人たちは、怯えたように顔を見合わせる。ユアルーナから目をそらし、早足で歩いていった。
ユアルーナは思わず後を追ってドアを開ける。
だが、足を踏み出すことができなかった。
体が震え出す。その場にへたり込んだ。
「ユアルーナッ」
ヤナが駆け寄ってきて、肩をさすってくれた。
ユアルーナはあれから、あまり家の外に出られなくなった。
外に出ると、乾き切った風のような息苦しい空気に包まれる。皆の視線で息ができなくなって、ユアルーナは歩けなくなる。
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