そもそも混ぜるな危険って話。その2

 カクヨムには純粋な読み専さんはジャンル(異世界ラブコメジャンル等)によっては多いまたは、それなりの数はいるけれど、それ以上に作家と読み手の兼用が多いです。自分の作品を執筆しつつ、他者の作品を読むというやつですね。


 だから読書の時間であってもどうしても書き手目線になるためカクヨム作家は他者相手でも小説作法に厳しい傾向があります。

 自主企画でもたまにありますよね、段落ごとの字下げや三点リーダーやダッシュが正しく使えていない作品は企画の参加NGとしますって、アレよ。


 そもそも小説作法を守れていない、小説作法を知らない作品は読む気がしないと仰っているカクヨム作家さんを見かけると、字下げや三点リーダーなどは自分は気をつけたとしても、他作家の作品相手にそこまで小説作法に厳しい目を向けなくてもいいのにな〜と私個人としては思ってしまうのです。


 そういう人達がカクヨム内の【魔法のiらんどジャンル】を見てみなよ?


 魔法のiらんどからお引越ししてきた作品はトップページの【魔法のiらんどジャンル】から閲覧できます。試しに気になった作品をご覧いただいた方が早いですが、三点リーダーは「…」のみだったり、段落下げもされている作品は少数でしょう。

 !や?の後の空白もありません。


 魔法のiらんど以外の他の場所でも活動されている作家さんや書籍化経験のある作家さんは、巷で小説作法と呼ばれている段落の字下げや三点リーダーの使い方は心得ているでしょう。

 しかし魔法のiらんどさん他、古のケータイ小説文化が根付いているサイトをメインに活動してきた作家さんはそもそも小説作法を「知らない」、知らなくても「問題がなかった」のかもしれません。


 小説作法を知らなくても守らなくても、魔法のiらんどの読者は読んでくれたんです。作品を愛してくれたんです。

 小説作法?字下げ?三点リーダー?なにそれおいしいの?が、読み専さんです。字下げだの、三点リーダーだの、あってもなくても読み専さんには関係がない。


 他人の小説作法を気にするのは、おそらく作家だけです。

 私も読み専時代は小説作法なんて何も知らずに、展開が面白ければそれで良しとしていました。それは今も変わらずです。

 カクヨムの【魔法のiらんどジャンル】内で気になった作品をいくつか見つけたので、私は読んでみようと思っています✧


 でも魔法のiらんどとカクヨム、そもそも混ぜるな危険論。

 カクヨムの人ってさ、一部の層だけど、ケータイ小説wwプププwwみたいなところ、ない?

 ほんの少し、小馬鹿にしていない?え?していない?そう?本当に?なんかそういう空気感ってカクヨムに昔からあるよね?私の気のせい?


 私からすれば、魔法のiらんどもカクヨムもそれが女性向けがメインか男性向けがメインか、その違いなだけ。

 身も蓋もない言い方をすると「何故かイケメンに溺愛される」魔法のiらんども、「何故か乳のでかい女子高生に好かれる俺」なカクヨムも、シンデレラストーリーや成り上がり勇者も、イケメン不良彼氏も巨乳女子高生も、イケメンを拾って同居するのも美少女を拾って同居するのも。


 元を辿れば根底にあるものは同じでしょう。それがにんげんだよ。


 こう言っては魔法のiらんどとカクヨムすべての作品、作家、読者に失礼かもしれないが、それらを書く動機、読む動機の根底は男女とも同じだと思います。煩悩には勝てん。


 それがとても人間くさくて私は好きだよ〜。大多数のWeb小説の読み専が求める作品もそうした人間くさくて煩悩と妄想が盛りだくさんの作品なのよ。


 極論、女は顔で男は乳なんだ。それが、にんげんだよ(※元読み専は語る)


「ケータイ小説プププww」「小説作法も知らないのかよ」とか言いそうな一部の層は、カクヨム作品お馴染みの乳のでかい女子高生に何故か好かれる俺ラブコメ系も毛嫌いしていそうなイメージです。


 カクヨム運営側は今回の合併で魔法のiらんどで活動する作家さんと読み専さんの取り込みも狙いのひとつにあったと思います。

 らんど作家さんは作品保存の目的でカクヨムに引っ越してくるとしても、果たして魔法のiらんどの読み専さんが、こちらに引っ越してきたらんどの推し作家さん以外のカクヨム作品を読んでくれるのでしょうか?


 そしてカクヨム作家は引っ越してきた魔法のiらんどジャンルの作家の作品を読む(読める)のでしょうか?


 女子棟=魔法のiらんど棟の生徒は渡り廊下を通ってこちらのカクヨム棟に遊びに来てくれるのでしょうか?


 魔法のiらんどから転入してきた読み専さんは同じく魔法のiらんどから転入してきた作家さんの作品だけ(魔法のiらんどジャンルだけ)を追っていく展開になりそうな気もしますが?

 合併で魔法のiらんどから呼び込んだユーザーが増えても、その人達はカクヨム内の【魔法のiらんどジャンル】から外には出てこないのでは。


 そう上手くカクヨム運営側の目論見通りに行くのかな〜。カクヨムの【魔法のiらんどジャンル】ではなく、カクヨム側の恋愛ジャンルの読み手が少しでも増えればそれは嬉しいけれど。


 魔法のiらんど棟とカクヨム棟、双方の利用者がそれぞれの教室内をチラッと覗いて「あ、自分とは住む世界も文化も違うわ……」と教室の扉をそっ閉じしそうな気もしますが?


 これまで棲み分けされていた二つの世界。混ぜるな危険と一目でわかる二つをどうして混ぜてしまったんだろう。

 なぁ、KADOKAWA?

 君はどこを目指しているんだい?

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