作品を愛してもらうこと。その1
ここからがようやく創作論のようなエッセイのような立ち位置が謎なこの作品の主題、私が一番書きたかったことです。
四話目にしてやっと主題。前置きが長い(笑)
魔法のiらんどの作家さんは作品の世界観の作り方が上手い人が多いんですよ。例えば魔法のiらんどにはカクヨムとは異なり、作品の表紙を設定する機能があります。
魔法のiらんどのランキングを目にすると上位に並ぶ作品はどの作品も表紙が凝っていて、文庫本の装丁並みです。
皆様、とにかくセンスが良くて表紙が可愛い!
表紙の作り方を教えてほしいくらいよ。
ジャケ写買いなんて言葉がありますが、表紙が素敵な本を書店で見かけると思わず手にとって眺めてしまいますよね。魔法のiらんどでは作品に付ける表紙作りのセンスや表紙を作れるスキルも必要なんだなと学びました。
逆に表紙のセンスや表紙作成のスキルに自信のない作家は少々不利かも。表紙設定がされていない作品がランキング上位に挙がったりすることも書籍化されることもありましたが、よほど作品の内容が優れていないと……という感じですね。
魔法のiらんどでは表紙も込みで作品の世界観を表現している作家さんがほとんどでした。表紙機能のないカクヨムとの合併でその良さが失われてしまうことは非常に悲しいです。
さらにどのらんど作家さんも作品でのキャラクター作りが上手いのか、らんどの読み専さんはキャラファンが多い印象でした。
魔法のiらんどはトップページに新着のコメントが表示される仕様です。自分の作品ではない他作家さんの作品のコメントもトップページから一気に見ることができます。
それらを見ていると、魔法のiらんど読者はキャラへの愛情が深そうです。それこそ『推し』とでも言いましょうか。
推しキャラや推しカプへのコメントを残されている読者さんをよくお見かけしました。これは商業の二次元キャラに向ける熱量と似たものを感じます。
ここまで作品やキャラが愛されていると作家側も嬉しいだろうな〜と、私は完全に部外者ながらも作品やキャラへの愛に溢れた魔法のiらんどのコメント欄を微笑ましく眺めていました。
魔法のiらんどサービス終了及びカクヨムとの合併の一件で、らんどのブログとらんど作家さん達のSNSを昨日から少し徘徊していたのですが、最後はやっぱり人と人の繋がりが大切ですよね。
「移籍先が決まったら教えてください」、「どこまでも読みにいきます」、「○○さんの作品が読みたいからカクヨム登録して○○さんの作品フォローしました」等、魔法のiらんどがなくなっても好きな作家さんのお気に入り作品を読み続けたい、読みに行きますとコメントしている読み専さん達がかなりいらっしゃって。
『あのお気に入りの作品が二度と読めなくなるのは嫌だ、何度も読み返したい、だから魔法のiらんどがなくなったとしても新しい場所でまたあなたと、あなたの作品と出会いたい』
コメントから伝わってくるのは読者のそうした感情でした。この感情は私にも覚えがあります。
サイトを引っ越す推し作家を追いかけていく時、サイトの閉鎖によってもう二度と読めないと思っていた作品と違う場所でまた出会えた時。
ああ、私はこの作品が心から好きなんだろうな、できれば書籍化して手元に置いておきたいくらい、大好きです!の気持ちでいっぱいになります。
お気に入りの作家の好きな作品をこれからも読むためだけに、まったく知らないサイトに登録する……。ここまでの行動を読者に起こしてもらえる作品と、ここまで追いかけてきてもらえるのは作家さんの人柄もありきですよね。
読者側も作者側も凄いなぁと、一連の動きを傍観していた私は純粋に感動しましたし、作家側としては作家冥利に尽きますよね。
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