第45話
「ふぃ~~!
あったかぁ~い♪」
はじめは、入れてなんてやるか!とか思っていたが、窓に張りつかれて訴えられた時には、(気持ち悪さに)仕方なく入れてしまった。
「おまえ、クレスとミントには会ってきたのかよ?」
「……」
部屋の中をウロウロ歩き、まるで物色しているように見えた。
それが居心地悪く感じたチェスターは話を振ってみるものの、変わらなかった。
「聞けよっ」
「んん?
なーんか、おいしそーな匂いがする」
「あ?」
「あ!
もしかしてこの匂いってぇ、前クレスが話してくれた『マーボーカレー』ってやつぅ?」
「…そうだよ」
「ねっねっ!
アタシそれ食べたい♪食べたい♪」
目をキラキラと輝かせて、両手をせわしく振る。
「んな顔すんな!」
「ね~ね~。ちょっとでいいからさあ」
甘える声で、アーチェはすり寄って来る。
「やめろ、やめろ!
わかったよ!食わせてやるからっ、やめろ!」
そう言うとアーチェは「やったぁ♪」と両手を挙げて喜んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます