第43話
(……それから何度もアミィはマーボーカレーを作ったけれど、俺のものとは違っていた。
まぁ、それでも構わなかったけどな)
「チェスター。それと、アミィちゃん。今日はありがとう!
すごくおいしかったよ」
食事の時間はあっという間に終わり、クレスは家に戻るという。
『一緒に行くよ』と、チェスターは言ったが、『大丈夫だよ』とクレスが言ったため、玄関で見送ることになった。
クレスの言葉に、アミィの顔はみるみる赤くなって、それを隠すためにうつむいた。
「それじゃあね」
「おう」
ドアを開けながら、クレスは片手を挙げた。チェスターも同じ手を挙げて返した。
「明日は森に行こうね」
「わかったよ」
ドアがキィと音をたてると、慌ててチェスターの前に出たアミィ。
「…クレスさん、おやすみなさい」
「うん。おやすみ!」
アミィのいつもと違う調子の声にも気づかず、彼らは別れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます