第42話

もぐもぐ


「どう…ですか?」


なかなか感想を言わないクレスに、アミィは焦り、答えを求めた。


「チェスターとはちょっと違うけど……でも、辛くておいしい!」

「本当ですかっ!?」


クレスの感想に、ほっと安心したように顔がほころび、満面の笑顔を見せた。


それに対して。


チェスターもスプーンを手に取って、一口『ぱくり』と食べた後に首をかしげた。


「本当だ。

スパイスの配合は同じはずなんだけど…」


スパイスの入れるタイミングとか、火加減とか俺が見ながら作ったはずなのに、味に違いが出た。


「作った人が違うからじゃないかな?」

「そう…か?

いや、そうかもな」


初めて作ったのだから仕方ないよな。何度も作れば、同じ味が出せるようになるだろ。


「アミィ、初めてにしては上出来だぜ!」

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