第41話

「アミィちゃん。食べにきたよ」

「クレスさん、いらっしゃい♪

こちらにどうぞ」


チェスターとクレスが家の中に入ると、アミィが照れたようにして出迎えた。

テーブルの上には、もうマーボーカレーが用意されていた。

部屋中にその香りがして、クレスの顔がほころんだ。


「おじゃましまーす」


案内された席にクレスは着き、いつもの位置にチェスター。そして最後にアミィが席に座る。


「よし、じゃあ…」


チェスターは二人を見た後、場を仕切るように手を合わせて見せた。二人も続いた。


「いただきます」


『いただきます』


一番最初にスプーンをとったのはクレスだった。

ご飯とマーボーカレーが合わさったところにスプーンを差し込む。多く取ろうとしたのか、すくい上げたとき少しこぼれた。


「お口に合うかどうか…」


アミィが言い終える前に、ぱくり、と口の中に入れた。

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