第40話
マーボーカレーを教えている時の話を聞くアミィは、なぜか真剣だった。
クレスが来る前は、作ることが嫌そうだったのに。
当時の俺はそう感じていた。改めて見てもそうだ。
☆
「おーい、クレス!
出来たから食べにこいよ!」
ふと場面が切り替わって、クレスの家の前に幼い俺が立っていた。
ドアを叩いて呼びかけると、
「うん!今行くよ。
…母さん、行ってくるね」
「いってらっしゃい」
というやりとりが中から聞こえた。
バタバタバタ!
勢いよく近づいてくる足音がしてチェスターは一歩退いた。
ドアが開いて、飛び込んできたクレスの顔には『待ってました!』と書いてあるようだった。
「待たせたな。
そんじゃ、招待するぜ。アミィの『初マーボーカレー』によ」
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