第26話
「どうしたんだよ、チェスター?」
「“どうしたんだよ?”じゃねぇよクレス!
おまえ、今何作ってる?」
チェスターがなぜ不機嫌なのか、まだ気づかないクレスは首を傾げていた。
「何って…。」
訳がわからないまま、火をかけている鍋を見る。
「カレー…だけど…?」
そのあと視線を戻し、チェスターを見たあと下を見た。
下とは―…『すず』だ。
「………ああっ!!」
チェスターの言わんとすることに気づき、のほほんとした顔が、みるみる険しくなっていく。
「すずちゃん、ごめん!」
非を認め、すずに謝るとクレスは火にかけていた鍋をすぐに止めた。
「い、いえ…」
すずはうつむきながら小さく首を振った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます