２

「これで全部か？」

初めに薬売り『とやま』で買い、次にスーパー『フリーザー』食材エリアで買い物をすませた後、買い出しメモと照らし合わせていたミントは

「ええ。これでおしまいです」

と言ってメモをたたんだ。

その言葉を聞いたチェスターは「…おし」と言って買い物カゴをレジに出した。

☆

「んじゃ、宿に戻るか。

そろそろメシもできてるだろうしな」

食材を袋に詰め終わって、ミントとチェスター、すずはおそろいのように袋を持って店を出る。

宿を出てから一時間ほど経っていました。

この地域は陽が暮れてしまうのが早く、出かける前はまだ明るかったのに、もう暗くなっていました。

「足元には気をつけろよ？すずちゃん。ミント」

「はい」

「…はい」

私は職業柄、夜の道など問題はないのですが、チェスターさんの気遣い…当たり前のように接してくれるのが、とても嬉しかった…。

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