第9話

「いただきまーす」


ようやくフォークを手にとり、スパゲッティを絡めるアーチェ以外。


ドキドキ…


アーチェは仲間の反応が気になっていたのだ。フォークをまだとらずに彼らの顔を見る。

はじめに口に運んだのはクレスだった。


ぱくっ


「………」


「ど…どお?」


もぐもぐ


じっくりと味わう彼に、不安になるアーチェと、まだ食べてない人たち。


さっきみたいな素直な反応が出てこないよ?


でも、こう長いのは“食べられないわけじゃない”ってことだよね?


と少し期待もあったりする。


「…オイ、クレス」


隣で様子を見ていたチェスターが先に口を開く。


「こういう時は、ハッキリ言った方がいいぜ」


フォークをカチリと音を立てて、テーブルに置いた。


何よ何よ?

それってつまり…。

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