第8話
20分後。
「おまたせ~♪」
ミートソースをたっぷり乗せたスパゲッティを持って、キッチンから出てきたアーチェとミント。
「うわぁ…」
湯気とともに上がってくるミートソースのにおい。素直なクレスの反応。
香りはいいみたいね。
あとは…味…だ!
全員の内心の言葉。
目の前に置かれたミートスパゲッティを見ながら、ゴクリと息を飲む。
「何よ~。
ためらってないで早く食べてみなさいよ!」
「う…うん」
ただ見ているだけの男たちに、しびれを切らして、アーチェは命令口調になる。
ちらりと横に目をやる。
「…チェスター。
あんたは何してんの?」
「神に祈ってんだよ。
あーでも普段やんねーから叶えてくれねぇかもな~」
「む…。
さっさと食えっての!」
アーチェの小さな怒りが、また積もっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます