第4話

「お!

帰ってきたぁ~」


日が暮れる頃。

窓を全開に開けて、焦げた匂いを消していたアーチェは、南西から飛んでくる鳥――否。レアバードを見つけ、窓から体を乗り出し手を振った。


「みんな~!

おっかえり~♪」


いつものように、アーチェは明るく出迎える。


「ただいま~」


それに気づき応えるように、先頭を飛ぶクレスも手を振った。



4人がアーチェのいる部屋に来て早々。


「今回『は』おとなしくしてたか?」


いつも、いじわるく言うのはチェスター。


「…してたわよ」


せぇっかく、クレスの顔見れていい気分だったのに~。


ドアを開けて迎えてみると、いたのはチェスターだった。


コイツってなんでこうなのよ。ムカツクムカツクぅ~!


内心腹を立てていたが、今回の目的を達成させるために今は抑えた。


「へっ!どうだかな」


く…っ!まだ言うか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る