第43話

「第3位!

………は、クソガキっ」

「…やっぱりかぁ」


がっくりジーニアスが肩を落とす様子を見てゼロスはにやりと笑った。


「でひゃひゃ。

続いて第2位!……は、俺さまでぇ~す」


「なんだ、じゃあゼロスも可能性ないね」


ジーニアスは鼻で笑うと、ゼロスは面白くなさそうに眉をひそめた。


「じゃあ…1位は誰?」

「えへへ。

ごめんね。ゼロス、ジーニアス」


ガチャリと部屋のドアを開けて入ってきたのは、滅多なことでは好感度が落ちない彼女――コレットだった。


「ね。

みんなでロイドを誘いに行こう?」


「さ~んせ~い♪

コレットちゃん、負けないぜぇ~」

「私も、負けないよ~」


ゼロスとコレットはロイドのいる部屋に行こうとドアを開け、歩き出す。


「ボ、ボクだって!」


慌てて追いかけるジーニアス。しかしその距離は詰まらず、ドアは閉じてしまった。


「な……なんで?」


見えない壁に拒まれたみたいな感覚。

置いていかれたジーニアスは、ただ茫然としていた。

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