第39話
*しいなとプレセア*
(ロイドさんは一周目の記憶が無いんだそうです。
けれどきっと、勝算はあるはずです)
☆
「プレセア、アンタもコレ着なよ。
アタシも着るからサ」
そう言って、しいなさんが私に出してくれたもの。
一周目で一度しか着なかった、フリフリの服。
確か名前は『おしゃま』。
しいなさんのは『グラマー』という称号衣裳でした。
「ね、ねぇ…プレセア?
本当に着るの?」
その場所に一緒にいたジーニアス。着る必要ないよ、という顔でした。
けれど。
「はい」
そうです。やめるわけにはいきません。
きっぱりとジーニアスに言うと、
「…やっぱり、一周目の言葉は本当なんだね……」
肩を落としてその場から立ち去ってしまいました。
「じゃあ、着替えるよ」
「はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます