第28話

*二周目のロイド*



「それじゃあ、聖堂にれっつ・ごー♪」


あ!しまった!


一人で考えをめぐらせている間に、彼らは先に進もうとしていた。

クラトスは、あわてて地を蹴り、


「ちょっと…待て!」と、三人の前に立ちふさがった。


それに驚くロイド。コレットとジーニアスは彼の後ろで舌打ちをしていた。


「なーにー?

お・じ・さ・ん!」

「…なー…」

「心配して来てくれたんですか?――でも、私たちなら大丈夫です!」


ずいぶんとヤな子たちになったな…いや、コレが本性か?


「なー…?」


「ん?」


カヤの外になっていたロイドに気づいた三人。明らかに不機嫌そうに見えた。


「どうしたの、ロイド?」


コレットが訊くと、ロイドはクラトスを指差し、


「あのさー。

こいつ誰なんだよ?コレットとジーニアスの知り合いか?」


『!!?』

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