第27話

*引き継ぎ機能*



聖堂にロイド達がやってきた。


ここで、ロイド達は巨大な敵と戦い、負けそうになったところを私が助ける…そういう設定だったな。


一周目の記憶を手繰りながら、クラトスはその時を待っていた。


レネゲード兵・一回戦……勝つ。


レネゲード兵・二回戦(コレが本命!)


『ファイアボール!』

『レイトラスト!』

『瞬迅剣っ!』

『ぐわあああ!!』


……勝つ?


「…なっ!?」


倒した。

倒したぞ!?


『やったぁ!』

『すごいや!ロイド

おじさんなしで勝っちゃった!』


三人は手を叩き合い喜んでいた。


そんなはずは…


焦ったクラトスは、手持ちのスペクタクルズをロイド達に向け使った。


「!」


前回とは違うステータスの大幅な伸び。


「…称号引き継ぎか!」


こういうのを選んだのはアイツらだろうな。


クラトスは冷静に分析した。


早速、私の邪魔をしようというわけか…いいだろう!

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