第26話

*コレットと

ジーニアス*




私たちの目的は!


クラトスをロイドに近づけさせないこと!



「ねぇ、ロイド~。

これから聖堂に行くんだよねぇ?」

「そうだぜ?」


何を今更、みたいな顔でロイドは答えた。


「それじゃあ、コレ…つけていくといいよ~」


ロイドを引き止め、コレットは左胸にあたる赤い服に何かを括り付けた。


一周目で手に入れた称号『ベルセルク』と書かれた名札。


「コレ、なんだ?」

「つけておくと、強くなれるんだよ~」

「へぇ」


つけられた名札を触りながら、ロイドは『強くなれる』という単語に関心を持った。


彼が不思議なものに興味を持ちやすいということを知っている。(一時的だが。)特に疑いもせず、嬉しそうであった。


「ロイド、聖堂に行く前に少しモンスターと戦ってから行こ?」


それを、コレットとジーニアスは利用した。

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