第22話

「ロイドが?プレセアを??

ばっかじゃないの!そんなわけないでしょっ!

ロイドはフラノールでコレットとでかけたんだよ!」


「な?!」


ジーニアスの口から出た言葉は(前に、どこかで聞いた事があるセリフがあるな…)衝撃を受けた。


それを肯定するように、前を歩いていたプレセアが立ち止まっていた二人に近づいて、


「本当です」と言いに来た。

彼女にまで言われては信じるしかなかった。


「…そうか。プレセアではなかったのか」


「ですが…」


プレセアは続けた。

「ロイドさん争奪戦には参加します。

ロイドさんのこと好きですから」


「え!?

ボボボ…ボクは?」


その言葉に驚きと悲しみの混ざった声でジーニアスは言った。


だがその問いに誰も答えてはくれず、


「そうとわかれば心置きなく戦えるな」

「ええ。

私は後参加なので不利ではありますが…がんばります」


二人は決意を胸に握手を交わした。


その行為に悲鳴を上げる一名。






……一周目は、こんな形で終わる。

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