第14話

*リーガル*



一時的にロイド達と行動をしていたが、別れの時は来た。


だが、まだまだ気掛かりな事があって、彼らの後をつけたクラトスだった。




今、ソダ島遊覧船乗り場・小屋の中にいる受付嬢の前にロイド達はいた。


「名前は?

ご職業は?

好きな食べ物は?

どこにお住まいですの?

年収は?

好みのタイプの女性は?」


「…」


その様子を、小屋の入り口前でこっそりと見守っていたクラトス。


どうやら、青髪の男が受付嬢の質問攻めに遭って、困っているようだった。


その二人の間に入るように、「そのくらいにしとけよ」と、ロイドが助け船を出す。


「俺が代わりに教えてやるからさ」


……ん?

ロイドが教える?

そこまでする必要はないだろう?


そうは思ったが、彼らの前に出るわけにはいかず黙っているしかなかった。


「名前はリーガル。職業は大会社の会長なんだ。

好きな食べ物はきゅうりで、テセアラの住人だ」


…この辺の情報は、仲間なら当然だな。


うんうんと、自分を納得させるように言うクラトス。


だが、それは束の間で。

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