第12話

*回復役*



ロイドが決めたメンバーで管制室を目指す。


そんな中で。


「侵入者発見!」

「捕まえろ!」


ディザイアン兵に見つかり牧場内を逃げ回る。


避けられる戦いはなるべく避けた。もし逃げ切れなければ、峰打ち程度に抑えた。


「くぅ!囲まれた!」

「いくぞ!」


ディザイアン兵が殺到する。


「しゃーねーなー」


ゼロスは後ろに退き、サンダーブレードの詠唱を始めた。


だが、彼が終わるより早く「ファイアボール!」アンクショナーが唱え終わり、ゼロスに向かって炎の玉が飛んでいく。

動けないゼロスは見事に当たって背中から落ちた。


「アタ~っ」

「ゼロス!」


振り返り、ロイドは叫んだ。

額と肩が火傷している。ロイドはズボンのポケットに手を入れ、アップルグミを取り出した。


「それっ!」と、投げる。


「愛してるぜぇ~」


受け取ったゼロスはロイドに向かってそう言った。



「さっきはあんがと~、ハニ~」

「わぁ、抱きつくなよっ」


嫌がるロイドに、ゼロスはやめなかった。

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