第8話

*結果報告*



雪の降る大陸に、私は来ていた。

羽根をしまい、少し歩いていると、人影を一つ確認する。


黒のマントを羽織り、空色の髪を持つ――ユアンだ。


「…来たか」


気配を感じ取ったユアンは振り返る。


昼間、連絡があったのだ。


『まだ途中だが、報告見てみるか?』

と。


断る理由などない。すぐ行くと答えたのが、今から3時間前。

灰色の空に、紺色が交ざりはじめていた。


「早速だが、これを見てみろ」


言ってユアンは大きめの封筒をクラトスに渡す。


「…ん?」


報告書にしては重いな?と思い、開けてみると中には写真が入っていた。


これは…!


めくってみて驚いた。


はじめはロイド一人の写真。

だが、めくっているうちに人が増えていく。


そしてやたらにカメラ目線で、ロイドと一緒に写っている男がいた。(ロイドは撮られていることに気づいていない)

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