第6話

*昨日の敵は…*



『次こそは、ロイドを貰いうける!』


とかいうセリフを言った奴がいる。


そいつは前にも似たようなことを言っていた。私は、その場にいなかったのでよく聞こえなかったのだが。


「…ユアン」


フウジ山岳。

ユグドラシルに例の疾患が出たと言い、ロイド捕獲を諦めさせた私は、二人だけになれたとき奴を呼び止めた。


奴――ユアンは、ロイドが身につけているエクスフィアを求めているようだが、言い方に問題ありだ。


だが、今回呼び止めたのは別の目的があったからだ。


「なんだ?」

「きさまは、ロイド達の行動を誰かに尾行させてるな?」

「それがどうした?」


ユアンのセリフには問題がある。しかし、動かせる人がいるというのは、魅力的だった。

救いの塔以来、ロイドを近くで守ることができない私にとって。


「…頼みがある」

「…ほぅ?」


私の言葉に意外そうな顔を見せるユアン。


「ロイドの行動、状況をあとで私に教えてほしい」

「…………ほう」


かなりの間。

「まぁ、いいだろう。

あとで結果を知らせよう」

「頼む」




その結果は、ホントに後ほど☆

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