第2話

神子と二人だけで家に行くのかと思ったが、なぜかジーニアスとリフィルとやらも一緒についてくことになった。


イセリア村を出て、すぐ近くの森に入る。

ここはモンスターが出てくる。弱いのだが、ロイドはいつもこんな道を通ってくるのか?と思いながら先へと進んだ。



「ここがロイドがいるお家です」

コレットは家を指差すと、「ロイド~!」と言いながらジーニアスと共に先に行ってしまった。


「足元には気を付けなさい!…もう、仕方のない子達ね」


あとから、ゆっくりと二人を追うリフィル。家に着いたときには、もう日が暮れていたからだ。


そして最後にクラトス。小さな木の橋を渡り、3人に追い付いた――と。


「…?」


ふと、横に目をやると、大きな石碑が建っていた。

ロイドが家から出てきて、コレットと話をしている間、ひとりそれに近づいた。


…こ、これは…!


石碑に彫られた文字を手で触れ、クラトスの考えは確信に変わる。


…あのロイドが。

………ならば


目を閉じ、心の整理をし、閉じていた目を開く。


…私はロイドを守ろう。私ができる限り


石碑の前で、密かにクラトスは誓う。

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