第10話
09「明らかに虎だろ」
☆
どすりと重い音を辺りに響かせる。
それは戦闘終了を意味する。
杖を立て、それを支えにするリフィルは額から流れた一筋の汗を拭いながら、
「今の敵は…なんという名前かしら?」
そうつぶやくと、
「先生!
私、“わんたろう”がいいと思います!」
耳のいいコレットは、右手を力一杯挙げて元気良く答えた。
彼女の天然な回答に、呆れたように。
「種族を…訊いたのだけれど…?」
そんな二人のやりとりを聞いていた、ロイドとジーニアス。
「…明らかに虎だろ」
「うん。虎に付ける名前じゃないよね」
小さくツッコミを入れていた。
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