第9話
08「本当にやるとはね」
☆
「本当にやるとはね」
ふぅと女性は小さく息をもらした。
「やったぜ!」
「おめでとう、ロイド!」
「やったね、ロイド!」
ロイド、コレット、ジーニアスは手を叩き合い喜んでいた。
他のメンバーも一緒に。
その様子を遠くから見つめる、彼らの教師のリフィル。
ここは、トリエット。
広場で『おじさん』というゲームが行なわれていたの。
何度もやりに来て、ようやくクリアできたのだから、喜ぶのも当然ね。
……けれど。
額に手を当て、今度は深くため息をついた。
「その熱心さが、勉強に向けば言うこと無いのだけれど」
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