第9話

08「本当にやるとはね」



「本当にやるとはね」


ふぅと女性は小さく息をもらした。


「やったぜ!」


「おめでとう、ロイド!」

「やったね、ロイド!」


ロイド、コレット、ジーニアスは手を叩き合い喜んでいた。

他のメンバーも一緒に。


その様子を遠くから見つめる、彼らの教師のリフィル。


ここは、トリエット。

広場で『おじさん』というゲームが行なわれていたの。

何度もやりに来て、ようやくクリアできたのだから、喜ぶのも当然ね。


……けれど。


額に手を当て、今度は深くため息をついた。


「その熱心さが、勉強に向けば言うこと無いのだけれど」

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