06~10

第7話

06「来ないで!」



『来ないで!見ないで!』


みんなに…ロイドに、こんな私…見られたくないよ………っ。


服の襟をめくると、肩に貼りついたような青緑の鱗のようなもの。


……でも、ロイドは見ちゃったんだろうな。


私、このままエクスフィアの塊になっちゃうのかな?



ダイクの家のベランダで、コレットは今にも泣きそうだった。


「…コレット」


「…っ!

ろ…ロイド…」


気がつけば、ロイドが横に立っていた。


いつドアを開けたんだろう。普段だったら気がついちゃうのにな。


私、まだ…。心の準備ができてないよ。



来ないで…っ



コレットは、ロイドから顔を背けた。

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