第66話

しかも今まで全っ然接点のなかった山野葵と?


急すぎて、意味が分からない。


けど、どーやらそう思ってるのは私だけらしい。


山野葵に呼応するように私の周りに集まった女子たちが


「それいいね〜」


「行こ行こ」


とか言って、さりげなく私の進行方向を塞ぎ、かわりに体育館の方へくいくいと背を押して歩かされる。


ちょっ……ちょっと待って。


一体何の真似よ?


私は今日は平静に穏やかにいつも通りの学校生活を送るだけの予定なんですけど!?


テンパる私に、けど──……誰もこの流れを変えよーとはしてくれなかった──。

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