第14話
「「おはようございます!」」
他の先生たちが示し合わせたかの様にピッタリ揃った元気のいい挨拶をする。
私はそれに、びっくりしすぎて思わず声を失ってしまった。
げっ……。
……なに、コレ……。
まるでどっかの会社の社長や……それとも熱烈な支持を受ける、どっかのカリスマ教祖の出迎えみたいじゃない……。
ちょっと怖いんですけど。
私が思いっきりその光景に引く中──ナキリはけど しれっとした顔で視線を横にやり 頬をぽり、と掻いた。
ナキリの事をそれほど知ってる訳でもない私でも、ちょっと分かった。
そこまでされると困るんだけどなぁ……って顔。
何気に同情する私をよそに、校長が心底うれしそうに両腕を大きく開いてウェルカムの姿勢を取った。
よく海外ドラマで出てくるオーバーアクションなアレだ。
「ナキリ コウくんですね!
お話はお父上から伺っています。
編入先に当校を指定して下さるとは実に素晴らしい!
どうぞ楽しい学校生活を当校で送ってくださいね」
やたらめったにテンション高く、校長が言う。
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