第7話

ゆっくり準備したとしても7時20分くらいでしょ?


そこから学校に着いて7時半。


学校には8時半に着けばいいんだから、なんと1時間も早く学校に辿り着いちゃうことになる。


そんなに早く学校に行って、一体どうしろっていうのよ?


ブチブチ思いながら寝ぼけ眼にふわぁとあくびする。


たらたらしてたら


「瑠〜衣〜?」


とお母さんが横から威圧してきた。


ヤバ……。


このまま行くと雷落とされるコースだわ。


仕方なく私は「はいはい」と返事して、ちゃんと起きて支度をし始める事にした。


それに納得したらしいお母さんが よし、と一つ頷いて部屋を出て行く。


……一体どーなってる訳?


っていうかさっきお母さん、ナキリさんとこのお坊ちゃんがどうとかって言ってた?


ナキリって、昨日のあの不良達にカモられそうなってたナキリの事、かしら。


あの人お金持ちのお坊ちゃんだったのかしら。


う〜ん……考えててもしょうがないし、とりあえず支度するかぁ。

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