第69話

「だっはっはー!

やったぜ!これで5万ハーツは頂き……」


だ!ってまで言おうとした俺の手の中で、犬カバがこっちに尻を向けたまま、『ブッ』と勢いよく屁をこいた。


大口開けて笑ってた俺の顔面に、その屁がブワァッと襲いかかる。


「リッシュ!」


ダルが向こうから顔を出して寄ってくる。


が、その臭いの強烈さに…俺は犬カバをしっかり両手に掴んだまま気を失い、後ろにばったりと倒れたのだった───。

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