第46話
◆◆◆◆◆
「あ~、こほん。
こんなもんでどーかしら、ダルちゃん」
食事を終えてすぐ、今日も見事に変装し、階下に降りて早々にダルに言ってみる。
今日は髪には薄桃色のリボンを、服はクリーム色の生地に、裾には水色のラインが入ったワンピースっていう出で立ちだ。
と、ダルが嫌そうに俺を見た。
「ちゃん付けはやめろ。
気色悪い」
「気色悪いとか言うなよな。愛嬌だよ、愛嬌!
つーかこ~んなかわいい女の子になんつー事言うんだ」
言うとダルが白けたようにそっぽを向く。
ったく、ジョーダンの通じない奴め。
俺だって好きで んな格好してる訳じゃねぇっての。
普通の格好でサッと街を歩きゃ、そんだけで女の子たちに熱い視線をもらったり、キャーキャー言われる俺だってのに、こんな姿じゃ、ラビーンやクアンみてぇな男共のデレデレ顔しか見れやしねぇ。
とにかく今は命のためにこんな格好するしかねぇが、早くどうにかして普通に街を歩けるようにならねぇと……。
まあ、とにもかくにも、だ。
「ま、冗談はさておき、とりあえずギルドに行くか。
いい依頼が来てるといいんだけどな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます