第26話

俺はどうにか元気よく立ち上がり、グラサン男二人の背を押して二人を部屋から追い出しにかかる。


「さあさ、二人とも早く下を直して帰ってね。

私、これでも忙しいんだから」


少し強引に言っても、グラサン二人はデレデレして『は~い』と素直にしたがってくれる。


扱いやすいったらねぇ。


俺、一生このままでいようかな。


俺が思う以上に美女ってのはお得なことが多いのかもしれねぇ。


にこにこしながら部屋からグラサンたちを追い出す。


途中、ドアのところで、ダルクの疑うような視線にあった。


俺は──にこにこしながらも、思う。


どうやら単純お気楽なグラサン二人よりも、こっちの方が手を焼きそうだ。

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