第40話

「アンリ!タオさん!」


細い道を歩いていくと道が広くなった。そしてそこには、船に乗っていた仲間がいた。


「ナーシャ!

それにみなさんも!」


「良かったぁ」


いち早くアンリとタオに気づいたナーシャは、二人の元に駆け寄って、手を取り喜びあった。


「あら…?」


「え?」

「あの、マックスさんは一緒ではないのですか?」


「…そちらには、いないのですか?」


「……はい」


その話を聞いていた他の仲間は、ざわざわとどよついた。

私も不安になっていた。


「う、うわぁぁぁ!」


それに上乗せするように、奥から悲鳴を上げながらこちらに近づいてくるロウの姿が見えた。


「た、たたた大変だ!

この先にモンスターがいるんだっ!」


「ええっ!?」


「しかも…見つかっちゃったみたいで…」


「勝手にウロつくからでしょ。どうせ腹が減ったから~とかに決まってるわ」


「う」


「このバカ!」


ポカリ、と小手をはめた手でロウの頭を叩いたメイ。当たり前だが、「いってぇ~」と叫んだ。


「この暴力女!」と文句を言ったが、彼女がひと睨みして場は収まった。

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