３

…私とマックスは出会って何日か経っていたけれど、はじまったのはその時でしたね。

アンリは目を開いた。

ガーディアナ城内の私室。

マックスに…会いたい。

アンリは、はじまりを思い出して改めてそう思った。

マックスはその先も変わらず、私を好きでいてくれました。

なのに、無事で生きているというのに、なぜ会いにきてくれないのか。

コンコン。

ドアを叩く音。

「アンリ様、よろしいですかな？」

「ノーバ様？

ええ、大丈夫です」

部屋に入ってきたのはガーディアナ国の軍師・ノーバ。

マックスがお父様の命で、世界を旅することになった時に戦いのアドバイスをしてくれました。

その旅が終わった後も、ガーディアナ再建に知恵を貸してくださった。

…この国を治める事になった、私の至らない部分を助けてくれている方なのです。

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