第24話
夜は更けて。
野営地で全員は床に就いた。メンバーの中には、旅に慣れていない者も多く深い眠りに入っていた。
だが、アンリは起きていた。
テントの中で、男女に分かれて眠る。アンリはちょうど仕切りの横の位置だった。カタリと男性陣側で誰かがテントから出ていった音が耳に入り、起きてしまったのだ。
「こんな時間に誰かしら…?」
風に当たりに行っただけかもしれない。
けれど、何となく気になった。
アンリは毛布から抜け出して、まわりに寝ている人を起こさないように、そろりと歩き、出ていった人物を追いかけた。
☆
外に出ると一番最初に目に入ったのは空に輝く満天の星。
アンリは小さな声で、わあと歓喜した。城に居てはなかなか見れない遮るものがない星空。
…と。
今はそれに喜んでいる場合ではありませんね。
止まっていた足を動かし、先に出ていった人を探した。
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