☆第二章☆
1
第20話
「本当にマックス…でしょうか?」
タオとメイを見送った後の城の中で、アンリはつぶやいた。
「ならば、どうして会いに来てくれないのでしょう…?」
生きていたというのが本当なら、会いに来てくれないのは変だ。
「…私の事が、好きではなかったの?」
窓に寄りかかるように、額をつけてアンリは瞳を閉じた。
☆
リンドリンドで東の大陸へ行くための船が壊され、仕方なく私達は山を越え、その先にある港を目指すことになりました。
山を知るバルバロイとアモン、獣人族のザッパの案内は頼りになったが、彼らの歩きは速く、長い旅に慣れていない私にとっては厳しいものでした。
額から流れてくる汗を拭いながらアンリは立ち止まり一息ついた。
けれど、これくらいで弱音なんて吐いてはいけないわね。
一歩踏み出して、足がズキリと痛んだが、アンリは歩いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます