第19話

アンリ様はマックスさんから真実を聞いて、ショックを受けてましたが持ち直し、そして共に旅に行くといいました。


本陣でマックスさんがアンリ様が入隊する事を仲間に伝えた時、なんか変だなって気づきました。


確信したのはもう少し後のことですが…。



「…私は何をすればいいのですか?」


「メイと共に、ルーンファウスト国に向かってくれますか?

マックスであった場合、そこに連れてくるそうです」


「…わかりました」


「ありがとう、タオ」


私が同意すると、アンリ様は嬉しそうに微笑んでいました。

反対に、私の態度は冷めていたけれど。


…別に行きたくないわけじゃないんです。


…マックスさんを認めてないわけじゃない。


ただ…。




次の日の昼。

私とメイは船に乗って、ルーンファウスト国を目指す事になりました。


「マックスだといいわね」


目指す先を見つめながら、メイは言った。

「そうだね」


そっけなくタオは答えた。


…私はただ、

許せないだけ。

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